睡眠、手洗い、ダンス? Apple Watchが自分の体ともっと向き合える仕様に。watchOS 7パブリックベータレビュー

1 month ago 89
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Apple Watchが発売された日から、欠かさず着けているライターの弓月ひろみです。今回は、今秋リリースされるApple Watchの新バージョン、watchOS 7のパプリックベータ版を、しばらく利用してみたレポートをお届けします。

以前、私は「Apple Watchは、ついつい頑張ってしまう人ほど身に付けた方が良いガジェットだ」と言う記事を書きました。Apple Watchは、自分に代わって自分のことを記録し続けてくれるガジェットだからです。

あなたがもし、自分の健康状態と常に向き合い、それを真摯に記録している人ならばApple Watchは必要ないかもしれません。しかし私は全くの逆で、睡眠時間も不規則ですし、自分がどのぐらい寝たかも分析できていません。自分がどのぐらいストレスを感じたのか、自分がどんなに体を動かしたかすら、よく考えることがありません。

なので、ダイエットをしようと頑張っている期間や、睡眠をしっかりと取るべき! と言うモードになっている時しか記録をとれません。これがまた長続きしないんですよね。でもそれって私だけではないと思います。

Apple Watchは「勝手に記録して、勝手にサジェストして、勝手に肩を叩いてくれる秘書のような存在」。だから、働くことが好きで、自分のやりたいことをやっている人だったり、責任感が強く、任された仕事を120%で返したい、と頑張って働いている人だったりするほど、Apple Watchをお勧めしたい。これが私の持論です。OSがアップデートされても変わりません。

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さて、watchOS 7では様々なことが大きく変わりました。中でも注目は、睡眠のログが取れるようになったこと。

私は正直、手首に何かを着けて寝るのが得意ではありませんが、Apple Watchを着けて3日眠ってみることに。バンドはスポーツタイプの細めのものにし、しっかり手首にフィットさせた状態で装着、そして睡眠を取ってみました。

watchOS 7にはiPhoneのiOS 14と連携した「就寝準備ショートカット」が用意されています。これは自分で決めた就寝予定時間から逆算して設定できるので、就寝準備の通知が来たら「寝る」ことを意識して過ごすことにします。とりあえず仕事はやめて、寝る準備、寝る準備……。

▲まず、iPhoneの「ヘルスケア」から「睡眠」で、寝る時間を設定します。 ▲「就寝準備」からショートカットを追加します。

例えばリラックスの為の音楽を聴く、Kindleで本を読む、マインドフルネスのアプリで瞑想する、ヨガをするなど。私は昔から愛用している環境音楽をリミックスして再生できるアプリRelax melodiesや、マインドフルネスアプリを追加しました。

このモードが起動すると、スリープ画面にショーカットが表示されるようになります。

就寝準備を終えて、睡眠モードに入ると、Apple Watchの画面は真っ暗になります。まるで電池がカラになった時のように見えるので一瞬焦りますが、竜頭を押すと時間が表示されます。夜中目覚めてしまったとき、時間を見るのにも便利です。

▲寝ている間はこんなふうに真っ暗な画面に。 ▲竜頭を押すと時間が確認できます。

以下が私の睡眠ログです。私は毎日、明け方4時半ぐらいに眠る生活。別に夜勤では無いのですが、昔から夜型で、この生活に慣れてしまっているのです。Apple Watchの良いところは、上質な睡眠をとりましょうと投げかけはしても「この時間までに寝ないと不健康ですよ」とか「ゴールデンタイムに寝るようにしましょう」といった一般論を押し付けてこないこと。生活様式の多様性を許容してくれるって、結構ポイント高いと思うんですよね。

▲平均睡眠時間は5時間15分ぐらいのようです。 ▲寝ている間の心拍数もわかります。

Apple Watchと寝て良かった……と思ったのは実際のところ、睡眠ログより、手首を優しく叩いて起こしてくれることでした。けたたましい音で起こされるのがアラームの常ですが、あれって心臓に良くないと思うんですよね。目覚めと同時に鼓動が速くなっている気がします。それに比べてApple Watchはトントンと優しく手首を叩いてゆり起こす感じ。現実世界にゆっくり戻されるのでストレスが少ないなと感じました。

寝ている間、電池不足にならないの? と気になる人も多そうですが、例えば眠る前の入浴中に20〜30分だけApple Watchを充電しておけば、朝まで問題なく使えます。睡眠時は、ほとんど電池を消費しないよう調整されているようです。

▲こちらは朝起きた時(アラームを止めた後に)表示される画面ですが、フル充電から5時間ちょっと寝ても、バッテリーの減りは15%。 ▲入眠までの間に充電が極端に足りない場合は、充電してね! フルの時は充電完了だよ! とリマインドがかかりますので、充電のし忘れが起きにくくなっています。

そして、もうひとつの注目は「手洗い」機能。手の動きを検出し、20秒洗うようにカウントダウンしてくれるというものです。コロナウイルス対策の新機能で、表示通り洗い切ると褒めてもらえます。ただ、私はこのカウントダウン機能よりも、自宅に着いた時に手洗いを勧めてくれる通知に好感を持ちました。

続いては、アクティビティー改めフィットネスです。watchOS 7から記録できるワークアウトの種類が増えました。注目はダンス。YouTubeでもフィットネス目的のダンス動画が大変な人気を集めているので、自粛中にカロリー消費していた人が実は多かったのかもしれません。でもその時はApple Watchにダンスを計測する項目がありませんでした。それがwatchOS 7でアップデートされ、Apple Watchをつけたまま踊れば、カロリー消費が記録されるようになったのです。私も、自宅でノリノリで踊るタイプだったのため、このアップデートは地味に嬉しいポイントでした。

実際にYouTubeで「痩せるダンス」の動画を観ながらApple Watchを着けて踊ってみました。その記録が以下になります。

▲しっかり、消費カロリーが記録されています。

しっかり、消費カロリーが記録されています。

ワークアウトは他にも五十音順で検索、追加が可能です。watchOS 7では、高強度インターバルトレーニングやキックボクシング、クロストレーニングなどのガッツリ運動系から、ピラティス、バレー、社交ダンス、ヨガなどの静かな動きのものまで追加されていました。

さらに「釣り」「遊び」という項目まであり、何に使うのかと考えましたが、お子さんがいるご家庭では「遊び」が立派なエクササイズになっていますよね。そうした体の動かし方を記録できるのも良いポイントでしょう。また、フィットネスゲームという項目もあるので、Nintendo Switchで日々筋肉痛になっている人は、Apple Watchで記録してみるといいかもしれません。

最近はジムを自粛している人が多いと思いますが、watchOS 7とApple Watchの組み合わせで、効果的な自宅ダイエットができそうです。

ところで、デジタルガジェットが男性だけのもの、そんな時代はとっくに終わりを告げていると思います。これはwatchOS 7のアップデート内容ではありませんが、最近のApple Watchは女性の生活に役立つ機能が強化されています。便利かつ大切なのが、女性の生理周期を手軽に記録できること。

出血があったかどうか、Apple Watchのアプリを使ってワンタップで記録。のぼせやほてり、頭痛、気分の変化も併せて記録できるので、自分の体を知るのに最適だと言えるでしょう。

もともとApple Watchは「アクティブな人のためのもの」といった印象のあるガジェットでした。ワークアウトに関しても、毎日ランニングをする人や有酸素運動が当たり前の人のために作られていた気がします。

それがwatchOS 7によって「生活自体の全てを記録し、アクティブでいられるようサジェストしてくれるもの」に変化しました。大変大きな、意義のあるアップデートですよね。

なお、watchOS 7を利用するには以下のApple Watchおよび、iOS 14以降を搭載したiPhone 6s以降が必要です。

Apple Watch Series 3

Apple Watch Series 4

Apple Watch Series 5

今現在Apple Watchを持っている方は秋の配信を楽しみに、そして今お持ちでない方はApple Watchの購入を検討してもいいかもしれません。特にApple Watch Series 3に関しては、最安モデルなら1万9800円(税別)と、とても手に入れやすいお値段。ファーストApple Watchに最適かもしれませんよ。

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※パブリックベータ版watchOS 7の画面は、取材に基づく特別な許可を得たうえで掲載しています。

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